『名も無き道標』
そして、僕等の熱い夏は終わった。
最高に楽しかった。
「春が来たらお別れだね」
と、呟いた 午後の帰り道。
僕等は肩を並べて、校舎を歩いた。
想い出のいっぱい詰まった学び舎。
君を見ていた、特等席も、
居眠りをした授業も、
空を眺めた退屈な時間も、
最後の学園祭ライブも、
ホームグラウンドの屋上も、
想い出として、胸に刻む。
新たな世界を切り開く、道へ。
僕等は再び、歩き出す。
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