凍える声。 今の私に残されたもの。 キスマークと甘い痛み。 就き付けられる現実が胸を掠めた時、殺那さと寂しさの狭間で、 私は涙を流す。 貴方の心が私を苦しめる。 愛しいと云える程、存在が離れない。 お別れはいつも淋しいけれど、いつも素っ気無い二人。 お互い振り向きもせず、「バイバイ」この一言だけ。 どうして素直になれないの? どうして何も云えないの? 貴方を困らせたくない。 だって恋人じゃないんだもの。 いつだって切ないのは私だけなの? 貴方と一緒に居る時だけ、私は貴方の物になれるの? 平気で嘘を吐く人。その優しさも嘘? 時々冷たい人。 その笑顔も台詞も行為も嘘? 存在も偽者? 全てが分からなくなる。 怖いんだ。知ってしまうことが。 それでも時折見せる笑顔につられてしまう私はいったい。 私の中に残ったもの。 身体を締め付ける程、切ない。
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