偽的恋愛の果てにあるもの 私を見つめた真っ直ぐな貴方の目が、偽りにしか見えない。 いつも何を思い見つめているのだろう。 けれど、胸が痛くなるほど私を求めてくれた。 囁かれる台詞にも行為にも愛がないことは解っている。 それでも錯覚させられた。 キスをする度、目と目が合い、熱い吐息の中で長いキスをする。 抱き締められる度、安堵を与えてくれる。 手を握れば伝わる、温かい貴方の温もり。 この時ばかりは、言葉なんて要らないくらい繋がり合った。 互いを求めた。 でも紡ぎ出される物語は偽物で未来などないもの。 私の中の傷痕、届かない想いを秘めて、どうしようも出来ない哀しみに暮れている。 そう。。。哀しみ 刹那さ 虚しさ 言葉には云い表せない何ともはかなげな焦燥感が身体を駆け巡った。 偽的恋愛の果てにあるものとは、いったい何だろう。 例えば、傷付いてしまうのならば、知らないで居る方が幸福かもしれない。 彼さえも、誰も居ない場所に消えてしまいたい。。。
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