慕情


何も云えないくらい寡黙になって
そっと･･･自分では気付かない振りをして
本当はかまって欲しかった
手を差し伸べて欲しかった
子供の頃のように

もう何も云わないよ　傷つくだけだから
独り殻に入ったまま
何も誰も信じられなくなって
淋しくて　哀しくて
天(そら)に手を伸ばした　虚空を掴んでは
絶えない吐息を吐いて
貴方を想い　忘れようと必死に心を決める

離れてては遠過ぎて　心など通わずに
それでもまだ信じて居たくて　矛盾を呼び込む

もっと素直になれたら　きっとこの想いが届くのに
勇気を持てない私･･･
本当は　淋しくて　哀しくて　心は闇の中
一歩すら踏み出せない